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40代未経験でもFP2級は条件アリで転職に有利【採用担当者が解説】

悩む40歳
・FP2級未経験者でも転職できるのかな
・FP2級は転職に有利なの?
・どんな転職先があるの?


こんな疑問にお答えします。


【本記事でお伝えすること】

  • FP2級が転職に有利な理由
  • 40代未経験者はFP2級+αが転職の成功条件
  • FP2級が有利になる5つの業界【保険・不動産・住宅・IFA・コンサル】
ヒデシ
本業は、資産運用(主に不動産)コンサルティング会社で取締役を務めています。
・40歳未経験で転職成功
・転職時は「宅地建物取引士×FP3級(現在はAFP)」
・人事・採用も担当


この記事では、採用側の視点から40代未経験がFP2級で転職を成功するための条件について解説します。


転職と採用という両方の立場を経験した私だから断言します。


40代未経験者にとってFP2級の転職価値は十分にあります。但し「+α(他のスキルや他の資格)」あることが条件です。


それでは、詳しくお話しします。ぜひ最後までお読みください。

FP2級が転職に有利な理由3つ

FP2級が転職に有利な理由3つ


いきなりですが、40代未経験者にとって「FP2級だけ」で転職は有利になりません。


なぜなら、資格だけでは「即戦力」にならないからです。

しかし、採用側からするとFP2級がある人とない人なら、FP2級ある人が有利になります。それは「信頼感」があるからです。

FP2級を取得したということは「学ぶ意識がある・努力ができる・ある程度のお金の知識が身に付いている」と認識されます。


その点からして、転職を考えるならFP2級を取得しておく価値は十分にあります。

1 : 資格取得者を優遇して採用する企業が多い


リクナビNEXTやマイナビ転職などの転職サイトで「FP2級」で検索すると求人は多数見つかります。


また、FP資格がある社員に資格手当を支給している会社もあります。手当を支給することは「信頼ある資格」として評価されている証しといえるでしょう。


資格手当の額の相場としては、

FP2級以上で月5,000円~2万円程度


ちなみに、弊社ではFP2級以上は月5,000円の資格手当を支給しています。


その点からしても資格取得者を優遇している企業は多いです。

2 : 国家資格を取得できるチャンスが多い【1年に3回】


「国家資格」であるFP試験は1年に3回開催されます。


一般的に「国家資格」の試験は年に1回ですが、「FP資格」は1年に3回もチャンスがあります。とても大きなメリットです。


世間では様々な資格がありますが、大まかに分けると以下のとおりです。

・国家資格
・公的資格
・民間資格


国家資格は、名前のとおり国が保証している資格です。資格の中でも最も信頼性の高い資格となります。


一方で、採用側からすると実際に採用担当者がFP資格は「国家資格」と分かっていることは少ないです。おそらく民間資格と思っていることが多いでしょう。


だから転職時の履歴書には「国家資格・FP2級取得」と書くことをおススメします。

3 : FPの知識が幅広い職種に対応できる


FP資格の学習範囲は広いです。以下の内容を学びます。

FP2級で学ぶ分野

  • 金融:経済指標、金利の仕組み、株式・債権・投資信託などの金融商品
  • 税金:所得税と住民税の仕組みと計算、法人税、交際費、減価償却など
  • 保険:生命保険、損害保険、医療保険等の仕組み、保険の見直し
  • 年金:社会保険、公的年金、企業年金、個人年金
  • 不動産:不動産と法律、不動産と税金、不動産投資、賃貸管理
  • ライフプラン:教育資金、住宅資金とローン
  • 相続:相続税、贈与税の仕組み、遺言と遺産分割、事業承継の方法

FP2級を取得したということは、前提としてこの内容の知識が身に付いています。ですから、様々な業界や職種においてこの知識は役立ちます。


未経験者でも様々な職種や業界に転職が可能なのはそういう理由があるからです。


とはいえ、40代未経験者となるとFP2級だけで転職が有利になるとは言えません。


だから、転職を有利にするためには「FP2級+α」が必要となります。

【採用側視点】40代未経験者の転職はFP2級+αが成功の条件


繰り返しますが、40代未経験者がFP2級のみで転職することは厳しいです。やはり、採用側は「中途採用=即戦力」を期待しているからです。


一方で、「FP2級+α」がある人は、未経験でも採用される可能性があります。

(1)+α=他のスキル : FP2級とのダブルスキル


40代未経験者が転職を有利にするために必要な条件は「ダブルスキル」です。


40代ともなれば、約20年近く仕事をしてきていますので、何かしらのスキルが身に付いているはずです。


業界によって必要なスキルは色々ありますが、以下のスキルがあると有利でしょう。

  • 営業スキル:稼げる力
  • マーケティングスキル:集客できる力
  • ITスキル:デジタル化を推進できる力
  • 投資スキル:情報分析できる力
  • 講師スキル:プレゼンできる力


まず、「営業」「マーケティング」スキルがある方はとても有利です。やはり「稼げるスキル」を持っているからです。


次に、ITスキルが高い方も有利です。今後、様々な業界でデジタル化が進められます。その点においてデジタル化を推進できる人材は重要となるからです。


業界は絞られますが、投資で実績がある方も有利です。投資で実績あるということは、投資知識や情報収集力・分析能力があるからです。


講師スキルがある方も有利です。セミナーで顧客の集客をしている会社は多いので講師ができる人材は重宝されます。また、プレゼンできる力もあるからです。


その他にも転職に有利なスキルはあるので、まずは自分のスキルを棚卸してみることです。


そして、そのスキルとFP2級のダブルスキルで転職を有利にしましょう。

ポイント

今までの仕事で身につけたスキルを棚卸し、FP2級とのダブルスキルを目指す

(2)+α=他の資格 : FP2級とのダブルライセンス


40代未経験者が転職を有利にするために必要な条件は「ダブルライセンス」です。


私は、宅地建物取引士×FP3級(当時)で転職しましたが、宅地建物取引士があったことが功を奏しました。


業界・業種によって必要な資格は変わりますが、やはり国家資格があるのは有利とえいます。例えば、社会保険労務士や行政書士など

年1回の国家資格は時間的余裕が必要


年数回ある資格「簿記」や「英検」もおススメです。但し2級以上です。

今注目されているIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という金融商品仲介業の仕事があります。

このIFA企業で働くには「証券外務員」資格が必要となりますので、IFA企業を検討するなら必ず取得した方がいいです。


まずは、自分が転職したい業界・業種に必要な資格を洗い出して、ぜひ資格取得を目指してください。


そして、その資格とFP2級のダブルライセンスで転職を有利にしましょう。

ポイント

転職したい業界や業種に必要な資格を取得しFP2級とダブルライセンスを目指す

FP2級が有利になる転職先5つの業界【保険・不動産・住宅・IFA・コンサル】

1 : 生命保険会社


FP資格=生命保険会社というぐらい定番の転職先業界です。


生命保険会社は、顧客のライフプランをもとに適切なプランを提案するので、ライフプランニングができるFP資格はとても役に立ちます。


それ以外に、FP資格があると資産運用や資金計画のアドバイスができるので顧客の信頼度は高くなります。


また、顧客の年齢によっては相続の相談を受けることがあるので、FP資格で学習する相続の知識はとても役に立ちます。

ポイント

多角的なアドバイスができるFPは「顧客の信頼度」が高くなる

2 : 不動産会社(特に賃貸管理不動産)


不動産業界にいるのでよく分かりますが、FP資格はとても役に立ちます。むしろ資格を取って欲しいです。


賃貸不動産を所有していると法人化に伴う税金や社会保険、個人の所得税についての知識が求められます。


また、賃貸不動産管理の顧客層は40代以降、特に60代が多いので相続や事業承継などの相談を受けることもあります。


その点においても幅広い知識を身につけているFP資格者は、顧客の悩みに答えることができるのでFP資格は転職に有利といえます。

3 : 住宅メーカー


人生で最も大きな買い物「住宅」の購入においては、 ライフプランをもとにした適切な資金計画が求められます。


資金計画が上手くできていなかったゆえに住宅ローンによる家計圧迫、最悪な場合は住宅を手放すことさえあります。


そうならないためにライフプランをもとにした資金計画が重要となります。


その重要な資金計画を作る上で、ライフプランニングができるFP資格はとても強みになります。

4 : IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)


IFA企業では、顧客のライフプランをもとに金融商品のアドバイスをするのでFP資格はとても有利です。


私の会社もIFA企業と提携して日々一緒に仕事をしているのでよく分かります。


また、IFAは金融商品仲介業者であるため「証券外務員」資格が必要になります。


IFA企業への転職を希望する場合、証券外務員とFP2級は必ず取得しておきましょう。

5 : 資産運用コンサルティング会社


資産運用コンサルティング会社で未経験者の採用は厳しいですが、狙い目としてはベンチャー企業です。


なぜなら、多くのベンチャー企業は資金力が乏しいため、人件費を抑えた採用をしているからです。つまり未経験者も対象となります。

未経験者でも全く知識がないのは無理。資格は必須


コンサルティング会社は、顧客の悩みに幅広い知識をもって解決することが求められるので、必要な資格としては「FP資格」といえるでしょう。

まとめ : FP2級の転職価値は十分にある。40代は+αが成功の条件


今回は、採用側の視点から40代未経験がFP2級で転職を成功するための条件について解説しました。


結論としては、FP2級の転職価値は十分にありますが、FP2級+α(他のスキルや他の資格)が転職成功の条件です。


最後に、その「+α」についておさらいしておきます。

ポイント

  • 今までの仕事で身につけたスキルを棚卸しFP2級とのダブルスキル
  • 転職したい業界や業種に必要な資格を取得しFP2級とのダブルライセンス


FP2級を取得したらメリットはたくさんありますので、ぜひ挑戦してください!

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  • この記事を書いた人

ヒデシ

『40歳からの人生を3倍豊かにする』をコンセプトに情報発信中
【経歴】法政大学→会社員→飲食店経営→宅建取得(40歳)→資産コンサル会社 取締役+HIDESHI BLOG運営
【投資】日本株、外国株、積立NISA、フィリピン株、暗号資産、FX、不動産
【複業】資産運用|ブログ運営|講師
【資格】宅地建物取引士|CPM(不動産経営管理士)|AFP(ファイナンシャルプランナー)|TOEIC765(英検準一級レベル)|簿記3級